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夏の思い出　　　しまなみ海道　坊ちゃんの湯・道後温泉 

この夏は思い切って瀬戸内「しまなみ海道」へでかけた。日本映画に何かと縁のある尾道の町を散策したかったし、高名な作家たちが訪れるという千光寺からの眺望も実際に見たかった。ついでに足を延ばして道後温泉の「坊ちゃんの湯」にも入ってきた。

いや、熱いこと熱いこと。真夏の温泉としてなおさらのこと。しかも湯上りには氷水ならぬ温かいお茶がふるまわれるのだ。しかし２階の大広間で休んでいると、軒下の風鈴がいっせいに風になびいて大合唱。その音色ですーっと涼しく感じたから不思議だ。

道後は遠いね。細いくねった山道をいくつも越えてやっとたどりついたのだった。「坊ちゃん」もこんな山奥に赴任してきたのかなあ。小説に書かれた「坊ちゃん」の喧嘩騒動は早く東京に帰りたいが為ではなかったのかなあ。

( 3’02″)