出羽路のそば

 

山形の板そば

木箱に熊笹をひいて、そばを盛り付けます。ほのかな笹の香りが風趣を誘い、これを2〜3人で囲みつっつきますが油ものがあると味がよく引き立ちます。そこでてんぷらが欲しくなるのですが、山形では海老ではなくイカげそを使います。げその歯ごたえ、そばの歯ごたえ。微妙にマッチするから不思議です。それから生卵も忘れてはいけません。東京ではウズラの卵ですがこちらではもっと大きくたっぷりとそばにつけてとろりとのどに流します。仕上げは蕎麦湯です。残りのそばつゆに蕎麦湯をそそぎ、ひとくち口に含むとかつおぶしのだしのうまみが口いっぱいにひろがり、ああ日本人だなあと感じます。蕎麦湯を飲むと不思議に気持ちが落ち着くのです。

これで800円くらいです。

 

そば街道の不思議

出羽路の名物は色々あります。さくらんぼ・ラフランス・ぶどう・・・等々。そのうち「そば」は信州と並んで名物のひとつです。ただし蕎麦屋さんの数からいえば信州に軍配が上がりましょう。

出羽路には「そば街道」があるとされていますが、その付近に出かけてみても蕎麦屋さんらしきものはさっぱり見かけません。

これが小生には不思議でした。

しかし、数の問題ではないのです。心配をよそに山あいの林の中や、岡の中腹などから「生そば」の旗が風になびいて見え隠れしているのを見つけたときのうれしさと安堵の気持ち!!

そこがだいたい「蕎麦屋さん」で、民家を開放してやっているといったところです。広い畳敷きの部屋で、知らない客同士でひざつきあわせて、そばが打ちあがるのを待っているのも楽しいもの。

こういうときにそば談義にはながさくのです。

耳より情報

右の地図のあたりがそば街道と言われている。

山形県 村山市・大石田町付近


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そばや巡りリスト

私の知り合いの営業マンから出羽路の蕎麦屋さんのリストを提供いただきました。これのデドコロははっきりしたところは、確認していません。お客さんが知り合いから頂いたそうで、その知り合いの方が作ったという確証もありませんが・・・「うわさで聞いたお店」っていうところか。


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